うつ病で入院がベストなときもある【静かに心を休める】

病院で治療することも

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しっかり休養させる

うつ病になるとさまざまな症状をあらわしますが、代表的なものとして一日中、空虚な気分になるというものがあります。空虚とは文字通り、虚しい、悲しいなどの気分が混ざり合ったものになりますが、普通の人が、ある行為や事柄を終えたときに感じたりする虚しさとは少し違います。うつ病の虚しさというのは、そもそも何に対して虚しいのかわかっておらず、自分自身や人生に対して、ただ漠然とした虚しさが襲ってくるということです。うつ病でなければ、虚しさをすぐに打ち消して前向きになることができます。しかし、うつ病になると虚しさから解放されることはなく、ほぼ一日中その状態に支配され、心身ともにくたくたになってしまいます。こうした状況を一人で乗り切るのは、かなり難しいです。そのため、一人暮らしなどであれば、入院治療をおこなうこともあります。また、抑うつ状態がエスカレートして発症すると、あらゆる感情的な反応がなくなることも多いです。普通の人が当たり前に感じる、喜びや悲しみ、怒りなどが起こらなくなり、顔つきは無表情になります。加えて、あらゆる興味も失います。この状態まで行くと、かなりの重症で、精神病領域の病態です。身体症状などもあらわれ、行動が抑制されてきます。そのため、自宅療養か入院治療がいいのかの検討がなされます。うつ病の治療というのは、基本的に通院ですが、入院治療をすすめられることもあります。精神科の入院というと、抵抗感を持つ人が多いのは事実です。ただ、うつ病ですすめられる場合、休養目的がほとんどです。もともと、うつ病の治療においては、休養が大事とされていますが、本人の問題、周囲の問題、環境などから十分な休養が自宅では取れないと判断されることがあります。家族としても、入院は避けたいと考える人も多いです。しかし、仮にうつ病になった原因が家族にある場合、あるいは家事や育児のストレスの場合などは、自宅を離れ、治療をすることに理解を示さなくてはなりません。うつ病の場合、ほとんどが任意入院です。理由を医師が説明し、それに本人や家族が同意し、納得してはじめて入院になります。また、昔と違って雰囲気の明るいストレスケア病棟や開放病棟もある医療機関も増えています。家族との面会も自由ですが、病状やストレス原因となる場合は、断られることもありますので注意が必要です。逆に面会の許可を得たときには、本人が話すことに耳を傾け、見守る姿勢を取ることが大事です。退院をせかそうとしたり、今の状態を無理に聞きだしたりしないようにします。医師と相談しながら、退院の時期をうかがい、退院後、どのようにサポートしていくかなど方向性が決まってから家に戻すようにします。

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